2009/11/08

夜道のおじいさん


立冬だった様ですね。
そう思うと、暖かかった。

先日の夜、仕事帰りに不思議なペースで歩く、おじいさんが一人居ました。

少し歩いては、立ち止まり空を見上げているのです。

何かな?
歩くのが疲れて、ゆっくり歩いているのかな?
と最初思ったのですが、
元気そうなおじいさんだったので、それも違う。

おじいさんの見る方向に月があるわけでもない…

あ!

わかったのです。
このおじいさん、、電信柱を眺めて歩いているのです。

止まる場所は、いつも電信柱全体が眺められる位置だったのです。

何かで聴いた事がありますが、電信柱と電線の直線の混じり合い、太かったり細かったり。
そのバランスを見て楽しむ人達がいるらしいと。

多分、このおじいさんは夜道、夜空にうっすらと見える黒いラインを眺めて散歩しているのでしょう。

写真は、ジャンクション。
どこのだったかは、ちょっと忘れましたが、湾岸線の方へ行く時だった様な。
私は、これを見ると決まって「小さな人間がこんな大きな宙に浮いた様な立体を作り上げることができるのはすごいなぁ」と関心ばかりしてしまいます。

作る過程が全く知識に無いから余計思うのでしょう。
建築士になりたいと思ったことないからな…


大原彩